すずまき

田植えに向けて着々と準備が進んでいます。畔塗、トラクターでの耕運、代掻きなど。そして、タイトルにもあるすずまきです。
すずまきとはコメの苗を播種する作業です。なぜすずまきかというと、コメの種(種もみ)を昔からすずと呼びます。そのすずをまくからすずまきと呼んでいるそうです。
すずまきも専用の機械で行っていくのですが、本格的に作業を行う前に事前準備が必要です。窪田梨果園ではプール育苗というものを行っています。プール育苗とは芽が出た後、プールのように常に水を張り続ける育苗方法です。そのために、まず育苗ハウス内を真っ平にします。これは水がすべての苗に均等にかかるための作業です。そして、木の板で枠組みを行い、ビニールシートを水が漏れないように敷いていきます。


写真は播種した後のものですが、手前に見える木の枠と透明なビニールがプールを作っています。

そうするとようやく機械の登場です!


これがコメの播種機です。奥から順番に種もみ、土をかぶせていきます。

種もみをヘギ内にまんべんなく撒き、その後に種もみすべてが隠れるように土をかぶせていきます。
見ての通り、多くの人数を必要とする作業です。奥からヘギを機械に入れる人、種もみ・土を入れる人、最後にハウス内にヘギを並べる人、というような作業があります。特にハウス内にヘギを並べる作業に人数が割かれます。大きいハウスの奥からリレー形式で並べていくので、人数がいないと1人の負担が大きくなってしまいます。


実際の大きさはわかりずらいかもしれませんが、結構な距離を歩きます。

最終的に900枚ほどのヘギを並べました!!重労働のため次の日には筋肉痛です。(筋トレをしている私にはご褒美でしたが!笑)
並べ終わったら、緑化シートをかけていきます。


真っ白なシートが緑化シートです。

このシートのおかげで、シートの下は常に水分を保持し続けます。そうすると後日緑の元気な苗が出てきます。
それまではハウス内の温度管理をして、種もみが煮えてしまわないよう細心の注意を払いながら育てていきます。